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半玉(見習い芸者)と箱屋(芸者のお世話係)の禁断の恋。
着物の知識も得られる“ロマンス&レトロ”ストーリー!
時は昭和4年浅草。東洋初の地下鉄が開業し人にも町にも活気があふれていた頃。
華やかな花柳界の裏側に陰で支える人たちがいた。
浅草の花柳界の窓口、
「見番」で働く男性の事を箱屋と呼ぶ。
彼らはマネージャーのように、時には家族のように、
芸者たちのサポートをする。
もちろん芸者と箱屋の間での恋愛はご法度だ。
孝三は新米の箱屋、小梅は半玉三年目の芸者。
じつはふたりは秘密の恋人同士だった。
きっかけは小梅からだった。
借金の形に花柳界に入った小梅は恋愛経験がなく、
周りに孝三以外の若者がいない。
恋愛経験を積めば芸にも幅が広がると考えてのことだった。
もちろん小梅は将来旦那(金銭的支援をしてくれる贔屓の客)が付き、
水揚(旦那と初めての肉体関係を持つこと)される身であるので、
孝三との恋愛はごっこ遊びのようなものだ。
しかし恋人関係を演じるうち、
お互いに少しずつ惹かれてあっていき…。
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