きみはぼくのもの

杉本 ふぁりな

目鼻立ちの整った美しい男の子。
彼との出逢いは、はじめはただの偶然のようなものだった…。
――人気小説家の西田折江はある日、
悪い噂の多い自称映画監督・吉本信男からの連絡を受けた。
そんな男にSM映画の制作の話を持ちかけられた折江は相手にしなかったが、
運命的な力に導かれるように妖しい世界へと…。
――官能小説界の巨匠・団鬼六の作品「女学生」を、
大人気漫画家杉本ふぁりな が、独創的な感性で新解釈し、
美麗な筆致で魅惑の空間へと誘う。

僕と俺様

杉本 ふぁりな

芸能界入りのために上京した親友ヒビキとの
距離を感じていたタクミは会いたい一心で東京へ。
忙しいヒビキの強引なＨに不安を感じるタクミに対して彼がとった行動とは……。
瑞々しい感性で描かれる切ないラブストーリー、表題作を含む全7編を収録。

月光奇譚

杉本 ふぁりな

月也と月子は双子の兄妹。生まれたときから当たり前のように身近にいたふたりは、いつしか愛し合うようになっていた。それがいけないことだとは知らずに――。月光が照らす無垢で純粋な許されない愛の物語「スフィア」他、４編を収録。

バロック～歪んだ真珠～

杉本 ふぁりな

大正時代、女学生は地位のある男性に嫁ぐことこそがステータスという認識が蔓延っていた。
そんな時代の中、子供のころから兄妹のように接してきた使用人「吉也」に嫁ぐことを夢見ていた少女「真珠子」。
しかし、突如として許嫁を名乗る男が現れる!!
目の前に現れたのは地方財閥で名高い「清瀬川家」の跡取り息子....
言われるがまま、嫁ぎ先の家に着いたのだが、そこには真珠子にとって地獄のような日々が待ち受けていたのだった。